多摩丘陵から。

トレイルランニングを中心とした日々の雑記帳です

ツール・ド・フランス 2015 (回想のため、ちょっと長いです!)

くぅ~暑い!台風も太平洋高気圧に押されて日本海周り。これはもう、夏、まったなし!ですね!!土曜日は多摩川ラン、今日は長沼公園クロカンランで、いいトレーニングができました。

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さて、日本以上にフランスも熱い!それはツールNHKでは「まいにちツール・ド・フランス」という番組が放映され、私は10年ぶりに断片的ではありますがしっかりとツールを見ました。本日第20ステージを終えフルームの優勝は間違いなさそうです。しかしキンタナのアタックは最後までツールを盛り上げたと思います。惜しむらくは、キンタナの調子がツールの前半に間に合わなかったのと、第20ステージまでの山岳ステージでアタックする勇気を出せなかったことでしょうか。しかし、第20ステージのキンタナのアタックは格好良かった!来年も応援しよう。

数年ぶりにツールを見て感じたことは、コースレイアウトも私が知るツールとは違い、そう簡単にスプリンターやクライマーが勝てるものではなくなったようです。マイヨベールのサガンをしてわかる通りです。それにしてもツール前半でこんなに頻繁にマイヨジョーヌが入れ替わるなんて記憶にない。少なくともマイヨジョーヌが2回も落車に巻き込まれツールを去るなんて…。

私の初めてのツールは1999年。大学を中退し、ただバイトと寝るだけを繰り返していた真夏の深夜。バイト代でやっと買えた14インチのテレビをつけると、フジテレビで、たまたまツールの総集編をしており、そこにUSポスタルの青いジャージをまとったランスの走りに驚愕。さらに癌を克服したことを知って一気にファンになりました。

その頃のツールと言えば、saecoチッポリーニやファッサのペタッキがトレインを組んで盤石のスプリント勝負に持ち込み、ケリをつける。しかし、一方で、ドイツテレコムツァベルが一匹狼で挑みそのトレインを一網打尽に破る。数百mの勝負ではあるが、それは、もう、ゴール数十km前からの位置取りやプロトンのコントロールから始まっており、逃げの選手をあざ笑うかのようにプロトンが飲み込むのです。そして、なぜかいつもツァベルがゴール前にいるという不可思議に、深夜大声を上げたものです。山岳ステージを迎えるとツァベル以外のスプリンターは潔く(チッポリーニなどワインを飲みながら。でもカッコイイ!)ツールを去り、クライマーに主役を譲る。でもそれは不興に感じず、逆に「さぁ、ピレネーだ、アルプスだ、ラルプ・デュエズだ!」と、TV画面を通してなお緊張したものです。そしてランスが並み居る強豪のアタック攻撃を跳ね除けて、山岳ステージで優勝する姿。ウルリッヒバッソとの死闘。それに打ち勝ち7連覇を果たす姿に感涙したものです。いまだに目に焼き付いてるシーンは、山岳ステージでライバルがアタックを仕掛けたその時、沿道の子供のサコッシュにランスのハンドルが絡まって落車したにも関わらず、逆にぶっち抜いて優勝したステージ。九十九折の下り坂でハンドルを取られ草原に突っ込むも巧みなハンドルさばきで凌いだステージ。バッソとの紳士協定。。。そんなランスに感化し、頑張って働いて、お金をため貧弱なフレームだけどコンポ―ネントは妥協したくない一心でDURA-ACEロードレーサー買い、都内から奥秩父の往復200kmや新潟まで一日で帰省したものです。

しかし、ランスの栄光の剥奪により私も自転車を降りました。本もDVDも捨てました。

・・・・・私の自転車がリビングのオブジェになり何年経つでしょうか。あの頃、安いけど最新だったフレームも今では時代遅れのようです。でも、今年のツールで、何かを感じました。トレイルランに目覚めた今、リスクのある自転車にはあまり傾倒しないかもしれませんが、その分、大人の自転車道に興じたいと思います。

まずは、空気入れ買わなくちゃ(笑)

 

バッソが精巣癌で戦列を離れました。回復を祈ります。

CSCジャージのバッソ。あのガッツポーズ!格好よかったな!!!