2016 ゴールデンウィークラン② ~春日山古道、桑取道~、
ゴールデンウィーク2日目は、謙信公時代に開かれた?春日山古道、桑取道を辿ってみました。今年の正月に春日山から正善寺ダムへ抜ける狐に包まれたようなルートを母に話したところ、桑取道の方がもっと不思議だよということで、ゴールデンウィークにやってみようと思っていたルートです。
ルート:林泉寺~ 春日山城址跡 ~ 柿崎屋敷跡 ~ 城ケ峰砦跡 ~ 桑取 (折り返し)
距離:約20km
いざ!林泉寺をスタート!
私が小さい頃は自由に参拝できましたが、今はここまで。これ以上は有料です!春日山城址にある春日山神社が気になるところですが、これは明治にできた社。春日山麓にある春日神社が、越後守護代上杉氏の氏神です。天徳2年(958)に春日山に創建されました。しかし長尾家が春日山城を築城する際に麓に遷座されたのです。ですので、春日山に来た際は春日神社にも、是非、来てくださいね!この事実を知らない上越市民が多いことは、上杉家が会津に移封されたことに影響あるのでしょうか。人、物、記憶も会津に持っていかれたのですかね…。
開けてますね~、右手には妙高山、火打山、北アルプスを望めます。
左手は日本海と頸城平野。肥沃な土地です。ちなみに説明文では現在の関川右岸の集落と林の景観は江戸時代のそれと変わらないとのことでした。本当かしら!?浪漫ですね。
景勝屋敷を経て、柿崎屋敷を右に曲がると桑取道。
柿崎屋敷の裏手にあることが感慨深いですね。落ち延びる道、また、兵糧の道ということで隠し道路だったのでしょうか。こちらが桑取道の案内文。
細い古道を藪漕ぎをするといつの間にか荷駄車が余裕で往来できるような気持ちよいトレイルに変化します。この豪雪地帯において400年経ってもこのクオリティの古道。謙信公時代は人馬、荷駄車なぞ往来はたやすい道だったと想像できます。
ぞくぞくしますね。しかしこの古道。素晴らしいトレイルなのですが、4kmほどで林道に出てしまいました。城ケ峰砦入口の石碑によると昭和50年代の林道開発で古道は再開発されたようです。城ケ峰砦跡からの新緑は絶景。
しかし古道はここで潰されてしまい…。なんだか悲しい気持ちで桑取まで林道を下りました。桑取の集落につくと、カエルの鳴き声が凄まじかったです。謙信公、直江兼続も聞いたのでしょうか。感慨深くお昼休憩。一方で、再開発という事実の落胆でこのまま谷浜まで下ろうと思いましたが、素晴らしい古道をもう一度味わいたく、折り返したのでございます。楽しかった~。帰省した際は、定例のルートに決定です!
※おまけ
謙信公急死後に勃発した景勝と景虎の跡目争い。御館の乱の跡地。今は御館公園となっています。私が小さい頃はもちろん御館公園という名前ではありましたが、このような立派な石碑もなく、何も考えず野球をやったり無駄に友達とつるんでいましたが、今思うと、関東管領の屋敷跡、謙信公時代の政治の館跡でもあるこの地で目いっぱい遊んでいたのですね!ふふふ、、、歴史を知ると面白いな~。